COVID-19蔓延下での歯科通院

東京都を含む7都府県に緊急事態宣言が発令されました。とりあえず1か月間のですが、こんな時、歯科医院に通院している方はどうしたらよいのでしょうか。

基本的には、自分で考えて決めることですが、歯科医師としてのアドバイスを少し記します。

まず、現在痛みや腫れなどの急性症状がある方ですが、とりあえず症状が収まるまでは通院を続ける方が良いと思います。鎮痛剤を飲んで凌いでいると、熱があっても解熱されてしまい、新型コロナに感染しているのに気づくのが遅れることもあるかもしれません。

痛み等はないが、根の治療の途中の方は通院を中断してもよいですが、仮の蓋を強固なものに変えてもらってから中断した方が良いでしょう。入れ歯やブリッジ、かぶせ物等の歯型を採ってある方は1か月以上間が空いてしまうと出来上がった歯が装着できない場合があるので装着までは通院した方が良いでしょう。

症状のない新しい虫歯の治療予定の方は、しばらく先延ばしにしても構わないと思います。1~6か月間隔の定期クリーニングの方は1か月先延ばしにしてもほとんどのケースで問題はないので、少しお休みしても構いません。口腔衛生状態とウイルス感染しやすさとの関係も取りざたされていますが、日ごろきちんとケアがされていれば、通院のための外出の方がリスクは高いと思います。

その他、入れ歯が壊れた、差し歯が取れた、詰め物被せ物が取れたなどは、1か月程度持つような応急処置はしておいた方が良いと思いますが、新製は今は見合わせた方が良いと思います。